浄土宗神奈川教区テレホン法話 第1027話

浄青 成佛寺 大熊 隆史

 2月に入りまして寒さがまだまだ厳しいですが皆様御元気にお過ごしいただいておりますでしょうか?
2月の3日は季節の分かれ目と書いて、節分です。
節分といいますと、鬼のお面に豆まきですね。
鬼というのは、地獄の閻魔様の使いで、恐ろしいモノとして語り継がれてきました。
そんな鬼も実は眼に見えないものです。
見えた鬼の姿というのは自分の心の中の悪いものや恐れをうつしだしたものといわれています。
そんな鬼に豆を投げて追い払い、私達の健康と生活の無事をお祈りします。
ところで目に見えないというものは鬼のような恐ろしいものだけではありません。
私達の暮らしの中の人々の触れ合いの中にも目に見えないモノで溢れています。
豆をまくように周りの見えない人にまで親切を振りわけてあげましょう。
同じように人の真心を受け入れてあげましょう。
これが本当の福は内なのです。

そして見えないところでいつも私達を見守ってくださるのが阿弥陀様なのです。

鬼は外。福は内。

まいた豆は皆さんで、阿弥陀様どうか私達をお守りくださいとお願いしながら、一粒一声南無阿弥陀仏とおとなえしながらいただきましょう。

最後までお聞きいただきありがとうございました。
次回は2月11日にお話が変わります。