浄土宗神奈川教区テレホン法話 第931話

三浦組 松江 弘信 さて、6月になり衣替えの季節になりました。この衣替え皆さんもご承知の通り、冬、着ていたものをしまい、夏物の服を出す事でございますが、冬物をしまう時には殆んどの物を一度洗濯、クリーニングしてからしまっておきます。この洗濯をするということはとても大切なことです。これは私たちの心も一緒です。一日一日、私たちは嘘をついたり、腹を立てたり、人を疑い、嫉妬をする等様々な罪を犯しています。「してはいけない」「もうやめよう」と思っていても私達、人間はついしてしまうものです。 ですからまず、日々を反省する。心の洗濯をして行く。これが大切だと浄土宗の元祖、法然上人もおっしゃっておられます。反省が無ければ、人間はどこまでも傲慢になり、罪を重ね続けてしまうのです。申し訳ないと思う心になりますと、素直にお念仏が口に出るようになります。「南無阿弥陀仏」とお称えする事は、阿弥陀様を前にこんな私でも救って下さいと全ての罪を反省し、もうしないようにと努力をお誓いすることなのです。どうぞ皆さんもお念仏をお称えしご自分を省みる生活をしていただきたいと思います。

次回は6月10日にお話が変わります。