浄土宗神奈川教区テレホン法話 第928話

 

浄土宗神奈川教区テレホン法話第928話

鎌倉組 野中和道

 5月に入りました。1月より寒さが続き、4月に入ると春らんまんの季節になりました。
 次の5月はまさに春の新緑の季節です。緑の日々です。目に入るのは青葉です。昔より5月は「目に青葉、山ほととぎす、初がつを」といわれて、青を強調します。
 青という色は今の緑の色の事をさしています。この青色を見ると、体の部分の動きが活発に躍動してきます。
 1月から3月までは寒かったなあ4月に入ると、やっと動けるようになり、体の部分を動かすスポーツもこの時期開かれます。
 この有難ういう言葉は不思議な言葉です。躍動する言葉であり、聞いた方も、躍動的に有難うと言われると、心が開かれます。いった方もすがすがしいと思うでしょう。まさに1月より3月まで気候的に寒さが続き難しい季節でありましたが、それが終わり、有り難うと言う5月である。ありがとうと言う感謝が自然に出てくる季節であります。とても良い季節です。
 仏教では「たのみます、感謝します」と言う事を表現する場合、この世界を照らす阿弥陀仏を対象として、「ありがとう阿弥陀さま」となり、これが「南無阿弥陀仏」の表現になりました。
 元祖法然上人さまは、この「南無阿弥陀仏」を広く人々へ、となえなさいと呼びかけ、進めたのであります。
 全てにおいてむずかしい事をのりこえ、感謝の気持ちで解決しました。
 「ありがとう」南無阿弥陀仏。