浄土宗神奈川教区テレホン法話 第1042話


今年もお盆の季節がやって参りました。みなさんのご家庭でも、お盆を迎える準備をなさっていることでしょう。私達は、普段は日々の忙しさにかまけて、仏様についつい手を合わせることを怠ってしまう・・・ということがあると思います。しかし、私たちが今こうして何気ない生活を送ることができますのは、先祖の方々がいらっしゃったお陰です。お盆の行事を通して、今一度自分の生活を見直すことも修行の1つではないでしょうか?
 私たちは、普段生活をしていると、何でも1人で出来るというような錯覚に陥ることがあります。しかし、本当にそうでありましょうか?皆さんもすでにお気づきのように、私たち人は、何一つ自分ひとりの力で生きていくことは出来ないのです。それどころか、人だけではなく、動物や植物の命をいただき、生かされていただいているのです。改めて考えてみますと、当たり前のことなのですが、この「当たり前」ということが、とても難しいことで、どうも忘れがちになってしまいます。
 私は、仏道に入りまだ日が浅いのですが、毎日を過ごす中で感謝の気持ちを持って、仏様に手を合わせ、自分が先祖の方々や見えない物の力に支えられていることを感じながら、日々を送れる人でありたいと思っています。
 みなさんも、お盆には、日々の行いを見直し、常に自分をつつしむことが大切ではないでしょうか?改めて自分自身を見つめ、清らかな心でご先祖様に回向することが供養になり、功徳があることでしょう。今年のお盆には、健康で過ごせることに感謝し、お墓参りに行ってください。

次回は7月11日にお話がかわります。