浄土宗神奈川教区・教化団 概要

東は東京都、西は静岡県に接する神奈川教区には浄土宗寺院264ヶ寺が存在する。
神奈川教区の前身である神奈川大教会が、神奈川県管内を一区域として創設されたのは明治20年(1887)5月18日のことであり、このとき大教会のもとに八王子・小机・神奈川・東郡・岩瀬・鎌倉・中郡・小田原の8中教会が設けられた。
同31年3月大教会制は廃止となり、神奈川県は東京・埼玉・千葉・茨城・栃木の5府県管内とともに第一大教区に属し、中教会は小教区教務支所と名称を改め、同44年8月には教務支所は教務所となった。 当時、県下には小机・神奈川・高摩・東郡・高倉・鎌倉・中郡・小田原の8教区が、大正2年(1913年)5月の教区制度の改正にともない、第一大教区から独立するとともに8教区を合せ、神奈川教区と名称を変え、今日におよんでいる。 教区の執行機関の責任者である教務所長も昭和24年(1949)4月以来教区長となり、任命辞令は認証辞令に変わった。布教団が教化団と改称されたのは同21年7月であり、大正2年5月の教区制度の改正の際、それまでの8教区は組となったが、その組の名称も昭和31年4月京浜・港北・港南・高座・鎌倉・三浦・中郡・小田原となり、鎌倉から三浦が分かれた。議事機関としての教区会が設けられたのも大正2年5月のことで、教区会については「教区会ハ教区会議員選挙規則二依リ選出セラレタル議員ヲ以テ組織」し、「定期宗会後六十日以内二」「二日ヲ以テ会期」として開くのを常とすると記されていた。

神奈川教区教務所は、日本最初の築港材木座海岸を前に、後ろは天照山に抱かれた大本山光明寺の境内の一角にある。裏山の天照山に立って見る景色は絶景で、材木座海岸の海の向こうに稲村ヶ崎あり、その上に遠く富士山を望むことができる。この景色は神奈川百選に選ばれている。

教区内寺院

  組  名 寺院数 地  域
1. 京  浜  組 21ヶ寺 川崎市(8)、横浜市(13)
2. 港  北  組 26ヶ寺 川崎市(6)、横浜市(20)
3. 港  南  組 30ヶ寺 横浜市(30)
4. 高  座  組 37ヶ寺 藤沢市(12)、海老名市(4)、茅ヶ崎市(6)、寒川町(3)、
綾瀬市(2)、座間市(3)、相模原市(3)、大和市(3)、横浜市(1)
5. 鎌  倉  組 37ヶ寺 鎌倉市(11)、藤沢市(1)、逗子市(2)、横須賀市(20)、横浜市(3)
6. 三  浦  組 35ヶ寺 横須賀市(16)、三浦市(11)、葉山町(8)
7. 中  郡  組 44ヶ寺 平塚市(14)、伊勢原市(9)、秦野市(2)、厚木市(9)、
大磯町(3)、二宮町(4)、中井町(2)、愛川町(1)
8. 小 田 原 組 34ヶ寺 小田原市(28)、南足柄市(2)、真鶴町(2)、箱根町(2)
*平成23年4月21日現在

神奈川教区 区分図 京浜組 港北組 港南組 高座組 三浦組 三浦組 中郡組 小田原組

*各区分をクリックすると寺院の情報を表示します。