浄土宗神奈川教区テレホン法話 第944話

さて、今回は前回に引き続きお念仏の心構え、『一枚起請文』の中にも出てきます三心四修についてお話をいたします。 まず三心は、至誠心・深心・回向発願心からなります。 至誠心は、まごころ、素直な心、かざらない心で、善人や悪人、愚か者など全ての人が自分を包み隠さずさらけ出し、生まれつきのまま助けを願いお念仏を唱えることを意味します。 次に深心は、文字からすぐに想像がついた方もいらっしゃると思いますが、深く信ずる心です。阿弥陀様の本願が必ず私たちをお救い下さると疑うことなく深く信ずる心です。 最後に回向発願心は、極楽浄土に往生したいと願い、くどく功徳ぜんごん善根を往生極楽のために振り向けていくことです。 また、四修とは念仏を唱える者としての生活態度のことで、恭敬修(くぎょうじゅ)・長時修(じょうじゅしゅ)・無余修(むよしゅ)・無間修(むけんじゅ)をいい、恭しくもっぱら阿弥陀様のお名前を唱えることを命尽きるまで継続することを意味し、継続することを意味する無間修は、四修の中でも要となっており、その気持ちがあれば他の三修は自然に備わってきます。 このよう、素直な心で深く信じて阿弥陀様の極楽浄土に生まれたいと思いお念仏を続けるということが大切です。

十念

次回は10月21日にお話しがかわります。