浄土宗神奈川教区テレホン法話 第898話

 お盆が近づいて参りました。
 お盆と云う言葉を聞きますと、今は亡き御先祖や父母の事を思い出して優しい生前のお姿や暖かい親心を懐かしんで、み霊を感謝の気持ちで家庭にお迎えします。
 そして心をこめてお墓参りをします。
 在りし日の想い出をゆかりの方達と偲び合います。
 現在の私達は永遠の命の中に生かされている吾が身に気づき、感謝と共に私達の寿命には限りがあり、大いなるみ佛様のおはからいに生かされている尊い生命を、一日一日大切に過ごして行きたいものです。
 このお盆の起源については、お釈迦様がご在世の時、お弟子の目蓮尊者が今は亡き母の様子を神通力をもって伺い見ると、母親は生前の業により餓鬼道におちて飢えの苦しみにやせ衰え、悲惨な有様でした。
 目蓮尊者は、お釈迦様に母を救う道を教えて頂いたところ、7月15日僧の修行の終わる日にたくさんのご馳走を整えて、すべての佛を供養し、たくさんの僧に差し上げれば、その功徳により母を救うことが出来ると教えられ、目蓮尊者はその通りに致しました。
 それにより母の苦しみを救う事が出来ました。
 お釈迦様は毎年7月15日に亡き父母の恩を感謝し、この事を実行するならば、亡き父母をはじめ、何代も前の人々をも救う事が出来るであろうと諭され、これがお盆供養の始まりであります。
 我が国ではお盆祭りとして盛んになるにつけ、盆と正月の里帰りと云われる様に、日本人の心に深く根付いた行事となりました。
 盆踊りなども加わり、明るい祭りとなりました。

 迎え火や父の面影母の顔。

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