浄土宗神奈川教区テレホン法話 第784話

 この時代、非常にせわしく又世知辛い世の中ですね。もっとゆとりのある充実 した日々を過ごしたいものですね。その方法を3回に渡ってお話いたしましょ う。
  まず共通する心がまえが必要です。それは、施しをすると言う事です。施 すと言ってもお金や品物を施すのではなく、気持ち、思いやりそれは心の施で あります。
  第1にお顔にある眼であります。やさしい眼差しを皆様に施しましょう。昔 から「眼は口ほどにものをいい」と言われております様に眼差しは人の心を左 右いたします。やさしい眼差しを施こそうと思うえば心が絶えず優しくなくて はいけませんね。心が絶えず優しくある為には、「南無阿弥陀仏」「南無阿弥陀 仏」とお声にだして又お心の中でも結構です。お念仏をお唱えいただければ平 素、優しいお心が保たれます。
  第2にお顔でございます。いつもニコニコ顔で、喜びの顔色を施す事であり ます。ニコッと笑ったらいいのです。いつも眉を八の字にし、苦虫を噛んでい るようではいけませんね。また、顔ほど正直にあなたのお心をあらわすものは ないのですね。顔の事を「おも」とも言います。あの人は面長な顔をしている 美人だとか。これは「思う気持ち」が表にあらわれて「おも」というようにな ったのです。ニコニコ顔、喜びの顔を施そうと思えばやはり絶えず心が喜びに 満ち、心が絶えず感謝にあふれておられなくてはなりませんね。そう その為に は「南無阿弥陀仏」「南無阿弥陀仏」とお念仏をお唱えいただければ、喜びに満 ち、感謝にあふれたお心になれます。さあ、今日から始めてみませんか。

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