浄土宗神奈川教区テレホン法話 第758話


暦のうえでは早くも秋となりましたが、厳しい暑さの日が続いております。

こう暑くては勉強や仕事に身が入らないかもしれません。

そんなとき、心静かに、お仏壇に向かってみたらいかがでしょう。

もし、お仏壇がなければ、そのまま机に向かった姿勢でもかまいません。

肩の力を抜いて、背筋をのばしましょう。

手を合わせて、目をつむってみましょう。

そして、南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏ととなえてみましょう。

大声でとなえる必要はありません。


いかがでしょう、不思議と心が落ちついてくるのではないでしょうか。

暑くても寒くても、いつでもどこでもできる修行がお念仏です。

難しい書物を読んだり、厳しい修行が出来る人は限られています。

しかし、お念仏をとなえることは簡単にできます。

いつでもどこでも誰でも可能です。

なんと、すばらしいことではありませんか。

しかし、お念仏のすばらしさはそれだけではありません。

お念仏をひとこと称えれば阿弥陀さまは最期の時にはいつでも私たちを迎えに来て下さいます。

こんな簡単に出来て、必ず極楽浄土へ往生できるのは、阿弥陀さまの私どもを救いとろうとしてくださるお力が絶対だからなのです。

お念仏をとなえる人々を阿弥陀さまは決してもらすことなく、救ってくださるのです。

心が落ち着かないこんな季節こそ、手を合せてお念仏をとなえてみてはいかがでしょうか。

 

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