浄土宗神奈川教区テレホン法話 第703話

 21世紀の幕があき1ヶ月が過ぎました。
 以前、新聞に「1901年の正月に予測した、20世紀はこうなる」という記事が掲載されていました。
 サハラ砂漠はB野に変わり、人と獣は自在に会話する。7日間で世界一周ができる。蚊やノミはいなくなる。暑さ寒さを器械で調節できる。運動を外科手術によって人の身長は6尺以上に達する。など・・・・・・
 又、「21世紀中に実現する、あるいは実現してほしい新技術と、生活や社会の変化の予測」の記事には、翻訳技術が普及し、世界の8割の人々が母国語のままで会話できる。再生医療が一般化し、人体は人工臓器で講成される。人類が小型化し、食糧、人口問題が解決する。との予測もありました。
 予測ではなく、1900年の世界の人口は16億5千万人だったのですが、2000年には60億人を突破しており、実に百年で3、6倍という歴史上前例のない膨張ぶりで、
日本では40年間で倍になったそうです。人口増加は21世紀も続くと予測する一方で、小型化する前の人口をどう養うのでしょう。
 ノ一べル経済学賞を受けた、インドのアマ一ティア・セン教授は、「飢餓や貧困は人口増のせいでは起こらない。食糧など資源の配分が不均等、不公正なためにおこる。」と、つまり食糧のとリすぎや浪費が、個人の健康だけに留らず、社会的、経済的面で影響をもたらす。ということです。
 遺教経というお経の中に、「必要以上に多<求めてはいけない。」という戒めがあリます。「様々な食物や飲物の恵みを戴く時は、薬を服用するように戴きなさい。好き嫌いによって糧を調整してはいけません。蜜蜂が花から蜜を取る時に、蜜だけを取って、花の色や香りを損なわないようにするようなものです。」
 誠に耳の痛い戒めですが、少なくとも、様々な恩恵を被っていることを忘れず、食事をいただく前には手を合わせて「大切ないのちをいただきます。南無阿弥陀仏」と口にしたいものです。

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