浄土宗神奈川教区テレホン法話 第1126話

今日もテレホン法話をお聞きいただきましてありがとうございます。
「今」を大切にしていますかと聞かれたら、あなたは何と答えるでしょう。私たちがよく使う「いずれ何々します。」という言葉がありますが、はたしてその「いずれ」とはいつのことなのでしょうか。明日かあさってか、はたまた1年2年先のことなのか。便利な言葉ですね。でも、そうやって本来今やらなければならない事を後回しにしている自分がいるのです。
それは自分の命がずっとあると思っているから「明日やればいい」「明後日やればいい」という気が起こるのです。考えて下さい。誰かが私の明日の命を保証してくれるでしょうか。残念ながら明日の命の保証は何もありません。ということは、今の一瞬間も私たちは無駄にしてはいけないということです。そうは言っても、一瞬たりとも無駄にしないなんて事が出来る人はそうはいません。 今ある与えられた命に感謝し、常に目標をもって今すべきことを考える。それが「今」を大切に生きることに繋がるのではないでしょうか。
「一所懸命」一つの所に命を懸ける。それを一生涯続けると「一生懸命」になります。
「一所懸命」に生きて、あとは阿弥陀様どうぞよろしくお願いします。「南無阿弥陀仏」それが、法然上人が私達に残して下さった教えに他なりません。

次回は、11月11日にお話がかわります。