浄土宗神奈川教区テレホン法話 第1007話

京浜組 大徳寺 加藤 光成

 

礼じゅ法に載ってる下炬(あこ)についてお話させていただきます究竟大乗浄土門諸行往生称名勝我閣萬行選佛名往生浄土見尊體このゲモンの意味は究竟の大乗は浄土門なり、諸行は往生すれども称名勝れたり。我れ萬行を閣きて佛名を選ぶ、浄土に往生して尊體を見たてまつる。夫れ以れば九品をやどせんには称名を以てさきとなし、八池を棲とせんには数遍を以て基となす。念佛とは昔法蔵菩薩大悲誓願の筏今弥陀覚王廣度衆生の船なり。是れ則ち菩薩利益衆生の約束是れ則ち如来平等利生の誠言なり。茲に新華台諦聴諦聴善思念之。阿弥陀佛はるかなる迷到の衆生をアワレミたまい、四十八の誓願を起し、その第十八願に曰く「説我得佛十方衆生至心信ギョウ欲生我国乃至十念若不生者不取正覚」と本誓の重願虚しからず。衆生ショウネンすれば必ず往生を得と。往詣樂邦の門出に一句を餞別せん。月影の至らぬ里は無けれどもながむる人の心にぞうすむ。この文面から解かるように死者が迷わないように往生浄土に向かう方法が述べられていますそして死者に生きてる側の人が忘れることの無い思いを歌でも表現して文面をしめくくっております私達浄土宗の教えは弥陀のみょうごうを多く唱え、いたらない自分を仏の世界、仏界に連れて行ってもらうことです。
次回は7月21日にお話がかわります。